HIGASIOSAKA FACTORies

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廃棄素材への価値観を再構築する

甲子化学工業は社会の様々な場所で利用されるプラスチック部品や製品を年間1,400万個以上製造してきた。環境意識の高まりからプラスチック問題に社会が注目するなか、廃棄物を活用することに着目し、廃棄貝殻と廃プラスチック等から開発したエコ素材を活用することで、社会課題の解決に取り組んでいる。これからの社会における素材の在り方を模索する中で、エコ素材でありながら丈夫でデザイン性が向上したプロダクトを社会に発信することで、廃棄物がもつネガティブな価値観をポジティブに再構築し、環境保全のきっかけを作る取り組みをスタートした。

これからの素材を活かすデザイン

プラスチック製品の価値がひと昔前から変化した今、エコ素材に活路を見出した甲子化学工業が取り組んでいる新素材の研究開発の成果を、どの領域で多くの人に長く使ってもらえるプロダクトにできるか。そのような問いから導き出したプロダクト領域が、アウトドア用のテーブルウェアであった。SHELLTECというエコ素材の素材感、剛性、射出成形による量産性を活かし、注ぐ、持つ、重ねるという動作を機能的かつ実用的な造形に落とし込んだ。広い意味で「長く使える」という一番大切なサステナビリティが、これからの素材を活かすデザインには必要と考えている。

Designer’s voice

素材探求、実直な姿勢、時代に取り残されない努力など、ものづくりに対する甲子化学工業の姿勢こそが企業そのものの強みに繋がっていると思いますが、その中でも特にマイナスなイメージをプラスなイメージに変える姿勢こそが、甲子化学工業の最大の強みなのだと思います。樹脂加工という今の時代にはネガティブなイメージをもたれやすい分野を、尽きることのない好奇心と技術力で突き進む姿勢に、デザイナーとして何ができるのかと、逆に刺激をいただいております。次の世代に、どのような樹脂製品を残していくべきか。引き続きデザイナーとして少しでも南原さんのお役に立てれば光栄です。

甲子化学工業株式会社

甲子化学工業株式会社

1969年創業。「プラスチック」を軸に幅広い業界の製品の製造を行う。設計・試作・量産を社内で一貫して行い、高品質の製品を早く生産する強みを持つ。医療機器や飲料器具等のさまざまな分野の製品製造で培った知見と高い技術を誇る。年間1,400万個の部品・製品が製造できる工場ではロボットを活用した自動生産を行う。新たな加工や素材研究を活発に行い、プラスチックの新たな可能性を探求している。
https://koushi-chem.co.jp

熊野 亘

熊野 亘
kumano 代表

2001-08年にフィンランドへ留学、帰国後Jasper Morrison氏に師事。2011年にデザインオフィス“kumano”を設立し、環境、機能性、地域性など、背景のあるデザインをテーマにカリモクや、天童木工などの国内外の家具メーカーとプロジェクトを手掛ける。2021年にスイスのローザンヌ州立美術学校(ECAL)にて教鞭をとり、同年秋より武蔵野美術大学准教授に就任。
https://watarukumano.jp